「なーに？」

「前に「みてるだけで十分！」って言ったでしょ？」

「うん」

「あれ、もう無理みたい」

「うん、そっか！」

「もう無理なの…アイツの笑顔が全部私に向けられればいーのに…って思っちゃうの…私どんどん欲張りになってるの」

気づいたらほっぺたが濡れていた

「唯香…」

「ぅっ…グスっ…」

「恋してる人なんて皆欲張りだよ？唯香が優しすぎるだけ。もっとガツガツいっていーんだよ？」

えっ…？

「…そーなの…？」

「うん、唯香、頑張れ！」

真理亜がそー言ってくれるなら…

「…私、頑張るね！」

そー言って私は真理亜に満面の笑みを向けた…