「生きてるわよ……。あなたまで失いたくないもの」 「どーゆー意味?」 「そろそろ話した方が良さそうね」 病室のベットに寝そべったまま、私は母の話を聞く。 「あのね、実はあなたには姉がいるの」 一瞬、時が止まる。 そんなの聞いたことない。 物心着いた頃から一人っ子だった。 「だけど、生まれてすぐに亡くなっちゃったの。」 母は手に握っていたハンカチで目を抑える。