「私なら大丈夫よ、ほら引っ張るから頑張って上がって。」 花ちゃんの手は震えている。 歯を食いしばって精一杯引っ張り上げてくれる。 だけど、同じような体の大きさの私を持ち上げるなんてなかなか難しい。 「だめ!本当に離していいよ!花ちゃん!」 「諦めないでよ、日菜ちゃん!」 10年も会ってないのにどうしてこんなに守ってくれるの。 今までだってそうだ。 私にも同じことができるのかな。