僕はすぐさま結衣の部屋に向かった
「結衣っ⁉︎」
どんなに呼びかけても、揺らしても
その瞳が開くことは、もう二度となかった。
出会えたあの日、もう離さないと誓ったはずなのに、
こんな形で君を失うなんて
誰が予想しただろうか。
「結衣っ…なんでっ」
それから、結衣の死因を聞いたとき
あぁ、なんで気付いてあげられなかったのか
今更ながら自分を責めた。
「奥さんは、若い頃に子供を産んでいるため、生きる免疫力が著しく低下していた為、ここまで生きていたのも奇跡と言えるでしょう」
ごめん、結衣。
こんなダメなやつで、ほんとごめんな。
由紀を産んでくれてありがとう。
血は繋がってないけど、
結衣が命をかけて産んだ子だから
大事にするよ。
今まで、ありがとう。
たくさんスレ違って、
辛い思いをしたけど、
やっぱり1番は結衣だけだった。
ありがとう、さよなら。
ばいばい、結衣。

