「噂に、なってるぞ………。お前」 「………。」 俺を指すや否か、急に大人しくなった。 「なに、か。………話せよ」 「………。」 「……そっか。んじゃ、充分だ」 そう呟き、俺は深い眠りに落ちた。 最後に聞こえた言葉。 『人の願いが私を生んだ。もし、貴方が望むなら、私を殺しに来ればいい。』