「あ、太輔ーー!!やっと目を覚ましたんだねっ心配したよぅ」 あれ、病院じゃ、ない? 俺は、刺されたはずだ。 「大丈夫?まだ具合悪いの?」 佐月は心配そうな目で俺をみる。 「………平気、だけど」 それだけ答えて、佐月から目をそらす。 「もー、太輔ってば素っ気ないなぁ。今朝、ジョギング中に倒れたんだってきいて、慌てて見舞いに来たのにぃ」 ………。 心配、掛けたんだよな。