「……話あるから屋上いこ…」 楓先輩はいつも通りの無表情で私に話しかける。 無表情だから何を考えてるか全くわからない。 昨日…… あんなことされたのに…… 先輩についてく気? 頭のなかで誰かが喋る。 それは自分。 でも…… 私は…… ついてく。 だって…… 気づいちゃったんだもん… 私が先輩を好きになったことを。