「・・さてと」


朝食も食べおわり、洗面所でアユムは髪の毛を決めて出てきた


「じゃあ俺、もう行くね」

「え?行っちゃうの?」


「いつまでもここに居るわけにはいかないし」


「・・行かないで」

自然に零れた言葉

びっくりしたアユムを抱きしめる
華奢な身体
サラサラな茶色い髪
整髪料とかすかな体臭
すべてが愛おしくて、守りたいと思った