その笑顔を見るたび、 俺は愛海を抱きしめたくなってしまう。 誰にも見せたくない、この笑顔。 『朔』と呼ぶ、愛海の声。 全てが好きで、どうしようもない気持ちになる。 この気持ちを伝えたいと何度思っただろう。 「泣いたのか?」 「どうして?」 「目、赤い。」 愛海の目に触れる。