真珠の涙



「悪いけど付き合うつもりはないから。」

「まっつ「冗談でも、それ笑えねぇから。」」



絡みつかれていた腕を払って席を立つ。




俺の前に座っていた大翔は

休み時間が始まったのと同時にどっかに避難していった。



愛海たちの席を見ると、

亜季がでっかいため息をついて机に伏せていた。



人をかき分けて亜季の所へ行く。




「亜季。」

「んー?あ、朔夜。」

「愛海は?」




「トイレって言ってたけど・・・

何かおかしかった。

うちも行くって言ったのに無視して行っちゃうし・・・」


亜季は俺の顔をギロッと睨みつける。








そんな顔されても困るんですけど?






俺何もしてねぇもん。