俺は覚えてないし、 昔新田と結婚していたと聞いたからと言って、 新田を好きになることはまずない。 「嫌だ!だって松本君は私の王子様だもの!」 周りはそれを聞いて騒ぎ立て、煽ってくる。 「まっつん丁度いいじゃん!」 「はぁ?」 「だって昔、結婚した仲なんだろ?このまま付き合っちゃえばよくねぇ?」 「あれかな?松本君が告白されても付き合わないのは新田さんと会う為だったりして!」 「そうなの!?」 目をキラキラさせながら俺の顔を見る。 そんなことあるわけないだろう。 だって俺は―