「俺はいま、平崎に会いにきた!それだけでも、生きてる価値があるだろ………?」




私の………生きる価値………?




「それでも無いって言うんなら、俺が価値を見つけてやるよっ!」



陸也の瞳は優しくて悲しい。



何故だろう。私と同じ感じがするのは………。




それでも強く気高く光っていて………




私の瞳を縛りつける。



「平崎は生きていていいんだよ。」




美華の目から涙が溢れる。





私………生きていていいの?




初めて人に言われた言葉。




何度も何度も胸に響く。





私の存在を、証明を誰かに認めてもらいたかったんだ………。




答えは簡単だったんだね。





「平崎…………。学校へ行こう。前に進もう…」




美華はこくんと頷いた。