女の子らしくて可愛いもんだから、ももちゃんにはすぐに彼氏ができた。
色々つまった小学校とのお別れが近づいてくる。
卒業式。
その日の朝に私は生まれて初めて苦い経験をした。
「おう早倉、おはよう」
最後の日だから、私は朝から思い出の図書室に居た。
「おはよう、成島くん」
「早倉、身長伸びたな」
「うん。でも成島くんは抜かせないな」
「女子は、小さい方が可愛いって」
“可愛い”
その言葉のせいで、もうすぐ卒業式が始まるというのに私は変な衝動にかられた。
「さて、じゃそろそろ教室に行くかな」
振り返ってドアに向かって歩き出す成島くん。
「待って」


