「そんなこと言っても・・・もう、西高に電話してるし・・・。」
え・・・?何言ってんの・・・・・・か、な?
「あと、転校する学校、欧美高校[オウミコウコウ]にも電話してるからー♪欧美高校はね、全寮制だーから♪明日から欧美に通うって、電話したからー♪」うふっ☆、とでも言いたいように、かるーいキャラで言い進めている。どうしよう。どうしよう、お母さんのキャラ完全崩壊だよ、どうしよー
「・・・学校行ってくる。・・・最後、の学校にね・・・」もう、諦めよう・・・よし、諦めよう。
あー、とりま学校行こう。
「行ってきます・・・」
「いってらっしゃぁい♪あ、もう8時10分だからー、急いだ方がいいんじゃなぁい?」

・・・ッ急げ!


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「はぁー、はぁー、はぁー、」
だめだ 。久しぶりに走った・・・ッ汗が、パないっ
「いーちーごっ♪」
「あ、菜々子ぉー(泣)」
走って、走って、走って、頑張って走ったんだけど、見事に遅刻してるよ・・・
私の足の遅さ神がかってる。
「なんで、遅刻したのー?」
あぁ、やっぱり・・・聞かれるよねー
うん、もう悪いのは全部お母さんのせいだわ、今日のコト、話そう、菜々子にぜーんぶ。

「実はね・・・」




「え、・・・まじ、で?」
「うん・・・」
「え、まじのまじで?!?」
「う、うん・・・」

「・・・まじで、何も知らなかったの?」
「うn、て、え!?!?」
どういう事!?と、問い詰めると、苦い顔をして、菜々子は全て話してくれた。


くだらなかった。ほんっとにくだらなかった。
菜々子が言ったこと、それは、

私が一週間前に風で休んだ時に、お母さんが学校に来て、『私、苺のお母さんなんだけど、私ね、タダって言葉が大好きなの♪で、全部無料の欧美高校に、転校するの、苺がね?だから、今までありがとー♪』





と、いうことだ・・・
あぁ、私のお母さんが、学校に来て、色々話して・・・?
恥ずかしすぎるッ ありえなぁぁぁぁい!!


そして、悶々と、考え込んだまま、最後の西高ライフが終わった・・・