フジーーーーーーーーーーーーーーーーー
夏休みだからか、人がいっぱいいる。

でも、外より全然マシだ。もわぁぁぁぁぁ
ってなってて、ジリジリして、熱中症になりそう・・・

でも、フジは違う。そこそこ寒くなくて、丁度な感じ。

「で、どこ行くんですか?」
そう聞くと、
「どこにも行かんよぉー」

「え??」

夏目さんは、ニコッと笑って、
「実は、苺ちゃんに、聞きたいことがあってな。」

・・・何だろ。
フードコートに移動して、クレープを買って、夏目さんの聞きたいことを聞いてみると、

「あんなぁ、苺ちゃん、夏菜と中学校の頃、なんかあったやろ?」

・・・え??

「い、いや、な、何も、ないけど・・・」

「嘘ついたやろ」
・・・夏目さんの綺麗な目で見つめられると、
全部ホントのことを言ってしまいたくなる。

いっそのこと、言ってしまおうか。

菜々子、ごめんね・・・夏目さんにだけ、だから。

「・・・夏目さん、絶対誰にも言わないでね。夏目さんにしか話さないつもりだから。」

そう前置きをし、
過去を話し始めた。