スーパー ーーーーーーーーーーーーーーー

スーパーって、こんなに遠いの?超疲れたんだけど・・・汗だくだよー

スーパーの自動ドアが開いた瞬間、ひやっとした空気が伝わった。気持ちいい。
アイスコーナーについた。

あ、ピ〇!!これ食べたかったんだよねー
スーパー〇ップ!抹茶味食べてみたかったんだよー

あ、桃味のガリ〇リ君。これ、桃くん食べるかなー?

よし、買ってあげようじゃないか。
私って、やっさしーよね。ほんっと。


そんなことを考えながら、そのアイスに手を伸ばしたら、
「あ、」
「え?」
ある女の子と、手が重なった。

「あ、すいません、どう、ぞ・・・」
え・・・?
何で、ここにいるの?夏菜・・・。

「あ、いえいえ、いーんですよ、どうぞ・・・」

夏菜も、私に気づいたようだ。
夏菜は、にやっ、と笑って、
「何でここにいるの??・・・もしかして欧美に通うことになったの?」

「うん、そう。」
このスーパーは、欧美の生徒のためのスーパー。
だから、欧美の生徒以外は、入れないことになってる。
・・・て、ことは、
「夏菜、もしかして健くんと、相部屋?」

「そうよ。
あ、じゃあ苺ちゃんは、桃君と相部屋ってこと?」
夏菜は、気付いたようにいう。

「うん。」
「へぇ・・・」

そう言って、私と夏菜の話は終わり、
夏菜は、桃のアイスをとって、会計をしに行った。

・・・何で、夏菜はここに来たんだろう。できれば会いたくなんてなかった。
私の親友、菜々子をいじめた人。
それを見て、私は何も出来なかった。

いじめは、高校に上がるまで続いた。

菜々子は平気な顔をしてたけど、本当は助けて欲しかったんだと思う。

私に。
私も、助けようと思った。大事な親友だから。
・・・でも、いざとなると、動けなかった。

足がすくんで、今私が止めると、
次は、・・・私。 そう考えると、何もできなかった。