~♪
軽快な音楽が鳴る
「あ!ゆずかな?」
『メールアドレス、間違えていますよ。』
あっちゃー…やっぱり知らない人に送っちゃったか…
「『ごめんなさい!迷惑でしたよね・・・本当すいません!』っと・・・ほんと最悪」
~♪
『大丈夫ですよ。誰にでもあることです。』
優しい。この人になら相談してもいいかな…。馬鹿な私はそんな事を思ってしまった。
『ありがとう御座います。あなたみたいな優しい人は久し振りにみました。失礼でなければ相談にのっていただければ嬉しいです。』
さすがに初対面でこれは失礼かな。そう思っても手が止まらなかった
「私ってこんなに貪欲だったんだな~ハハ」
口だけだ。
それから1時間たってもメールの返信はこなかった。
「やっぱり迷惑だったかな。夕飯つくろ。」
私、思い込み激しいな~…
「お兄ちゃん、夕飯なにがいい~?」
「あず~。」
はい?今なんて言った?
「何がいい?」
「あずが食べたい。」
「寝言は寝て言え。」
「ちょ!まっ」
バタン。強めに扉を閉める。これくらいやっておけば少しは反省するだろう。
「~♪。」
今日の夕飯は親子丼だ。私達兄弟の好物だ。
「あず…コンビニ行ってくる・・・。」
「了解。ご飯できるまでに行って来てね?」
わかった・・・。とだいぶダメージを受けているようなお兄ちゃんをよそに携帯の着信音が鳴る。
「もしかしてさっきの!!」
なぜだか期待してしまう私。
『返信遅れてすいません。部活があったもので。俺でいいなら相談にのりますよ』
部活・・・俺・・・学生で男性かな・・・?いや推測はやめよう。
『ありがとうございます。相談しますね。あ、後私の事は あず って呼んでください。』
さすがにずうずうしいかな。
「よし、完成♪」
親子丼を食卓に運ぶ。
バタン。お兄ちゃんかえってきたのかな
「お帰り。」
「ただいま…あず…これあげるから許して・・・?」
そ、それはっ!?
「コーティーマート限定200個のフルーツタルト!?え!?どうして!?ありがとう!大好き!」
「大好き・・・?俺もあず大好き~!」
「私はあくまで、兄妹としてだけど。」
「えぇえええ!?」
驚くところなの?そこ。
「「いただきます」」
「ねぇあず。携帯光ってるよ?メール?」
「たぶん」
「彼氏か?お兄ちゃんゆるさないぞ。」
「ないから。お兄ちゃん、私が学校でどうなのか知ってるでしょ?」
「あ、まぁ…」
雰囲気悪くなる。だから学校の話は嫌いだ。
「御馳走様。お兄ちゃん片付けよろしく。」
「りょ、了解」
はぁ、疲れる。明日は土曜日。学校に行かなくて済む。
「やったぁ~」
メール見てみよう。
『あずさんですね。俺の事はえーじって呼んでください。相談とはなんでしょう?』
そうだった!忘れてた・・・。
『返事遅れてしまってすいません。相談とは、学校でのいじめの事なんですが…』
それから何通もメールをして相談に乗ってもらった。
『もう23時だけど、あずさん眠くない?』
そんなメールが来るまで私はメールをしてしまったんだ。
『すいません!えーじさん眠いですよね!ごめんなさい!』
~♪
『俺は大丈夫。よかったらメル友にならない?そのほうがいつも相談にのれるし。』
嬉しかった。なぜかそう思ってしまった。
『迷惑じゃなければ喜んで!』
~♪
『了解。俺の詳しいことは明日話すね。お休み。』
『お休みなさい。』
何時間もメールしてしまった。それだけ、えーじさんと話すのは楽しかった。相談とか関係なく、学校での楽しかった事なども、聞いてくれた。こういうのを聞き上手というのだろうか。それに比べて私は文章力もなく、えーじさん読みにくかっただろうな。
――――そして今日の一日が終わった。
