当たり前のように腰をおり、彼にお辞儀をする執事さんみたいな人。



「ねぇ、あなたって、お金持ちなの?」

「あなたやなくて、セーヤ。まあ、金持ちって言ったら金持ちやけど、なんかそれや無いな」

「執事さんいるけど…」

「こないなデカい家、執事おらんと生活出来んで」




彼は廊下をひたすら歩き、リビングと思わしき部屋に向かう。




「言うてた奴、連れてきたで」




そう言いながらドアを開けて………。







「ゴフッ!?」

「きゃっ…」





ーーー彼、星矢さんは、吹き飛んでいった。






ちょ、えええ!?




「だ、大丈夫ですかっ…」

「痛てぇな!何するんや、親父っ!」

「この馬鹿息子が!また勝手なことしやがって!」

「なんやねん!俺なんもしてないわっ!」





ーー何故か、目の前で親子喧嘩が始まってしまった。