命を狙われるって大袈裟、と思いつつも、駐車スペースにバイクを停めにいく。



「あの、命、狙われてるんですか…?」

「狙われるでー。家が家やからな」

「…………」



この人、本当に大丈夫なのだろうか…?




「昼間やったら、外観もわかりやすいんやけど、今日はもう寒いし、中入るで」

「っ…」



地下の駐車スペースからは、階段で玄関ロビーまで繋がっていた。

玄関にくると、指紋認証とかのセキュリティを通って、中へ入っていく。



大きな玄関の床は大理石で、天井にはシャンデリア。




「星矢様、おかえりなさいませ」

「親父とオカンは?」

「旦那様と奥様はリビングにいらっしゃいます」

「リビングやな。それと、風呂入るから準備頼むわ」

「かしこまりました」