朝日を浴びて、目が覚める。




「おはよう」

「おはようございます…」



オールバックにスーツ姿。


朝日に照らされて、黒髪が輝いている。



昨日とは打って変わって、仕事姿の星矢さん。




「親父もオカンも仕事で美園ちゃん一人になるけどええか?」

「はい」

「夜はエージェントんとこ行くで」

「…はい」

「ほな、行ってくる」




星矢さんが動いたってことは、トラジさんにもたくさん迷惑かけた気する。

トラジさんだけじゃなくて、テツマさんにも。



何て言われるのか、すごく不安。




「……うん」



ウジウジして時間が過ぎるのも勿体ないし、部屋の掃除でもしよう。