「あの、星矢さん…外で、なにが起きてるんですか…」

「一言で言えば、殴り合いやな。ただの殴り合いやないんやけど」

「シンヤ達と…星矢さん達が、ですか?」

「違う。ヤりあってるんはそのシンヤって奴と東のトップ」

「東の…トップ?」

「言ったやろ。俺は理由もなしに東の人間襲うんは理不尽やからな。あんまり東の方には首突っ込みたくないねん」

「…………」

「まー東のトップが相手してるから、すぐ終わるんやろうけど」




星矢さんがドアを見つめる。



そのドアの向こうはどうなってるんだろう。




「美園ちゃん、気になるんなら見てきてもええで」

「いいです…」



星矢さんが勝算もなしに、ここへ来るわけはない。

なら結果はおのずとわかる。