甘党姫のお気に入り





「そろそろ昼休みも終わるわ。
んじゃな。」



「え、同じクラスなのに!?」



倉科遥は私に軽くデコピンした。



「バッカ、俺と苺が一緒に戻ったら、ほかの女子達が苺に何するかわかんねぇだろーが」


倉科遥は優しい笑顔を浮かべ、私の頭をなでる。


私のこと考えてくれてる!?


しかもこの笑顔は嘘じゃない。


あんな演技じみたうすっぺらい笑顔じゃなくて、この顔をしたらいいのに。


絶対こっちのほうがかっこいいのに。



でも…………、この笑顔は私の前だけで十分。



ほかの人にはそんな顔で笑ってほしくないな…。