甘党姫のお気に入り




倉科遥と目が合った。


私はすぐにそらす。


なんか、こっちをじーっと見てる?


もう一回、倉科遥の方を向くと目の前にいた。


「え…っ⁉︎
な、なな何の用⁉︎」


倉科遥は愛想笑いのまま、私に告げた。


「おはよう、苺ちゃん。
はい、これあげる!」


差し出されたのはアメ玉。


なんで、私に…?


あれ? これアメ包んでる袋が二重になってる?


って、これメモ用紙じゃん。


メモを開いてみた。


『昼休み、中庭に来い』


口で直接言えばいいのに。


私はアメの包み紙をひらいて、アメを口の中に入れた。