甘党姫のお気に入り




「ねぇ、そろそろ下ろしてくんない?」


「やだ。」


「真顔で言うなっ‼︎」


いつのまにか愛乃もいないし、倉科遥に姫だっこされるはで…。


もぉ、一体なんなの⁉︎


「おはよぉ、遥ー♪」


「ね、なんで苺ちゃん姫だっこしてんのぉ?」


げ。倉科遥のとりまきの女子達!


「あ、おはよう!」


倉科遥の表情がいつもの営業スマイルに変わった。


「私にも姫だっこしてよぉ。」


「苺ちゃんだけずるいっ!」


なんか、ややこしい事になってきた^^;


倉科遥は私を下ろす。


「これは苺限定なんだ♪」


笑顔のままそんな事をさらりと口にした倉科遥。


一瞬、女子達の目がこっちに向き、睨んでると思ったけど、まぁ気のせいだよね。


「もぉ、遥〜♪
冗談やめてよー(^ ^)」


「あの遥が彼女作るわけないじゃん!
今まで何百回も告白されたのに、全部断るんだもんね♪
私らはありがたいけど!」


「作るわけないでしょ。
俺はみんながいたら、それでいいんだよ」


ズキッ…


倉科遥…、絶対彼女作らないの?


なのに、私にキスしたの…?
最低…。