「ひゃあっ///////⁉︎」


しまった! 変な声が!


「おはよ! 苺♪
やっぱ、苺の味は甘いわ」


「くっ…くく倉科遥‼︎」


ヤバイ。倉科遥のかお見ただけでドキドキする。


でも倉科遥はいつも通りの笑顔だ。


「あ、苺、昨日のことなんだけどさ」


「す、す、ストップ‼︎」


倉科遥の口を手でふさぐ。
倉科遥の背が高いから背伸びしながら。


「はひすんはほ(なにすんだよ)」


「それ以上なにも言わないで‼︎
言ったら本気で殴る!」


腕をつかまれて強引に手を口からひきはなされた。


「プハッ。苦しいじゃねーか。
なに? 殴る? 俺に勝てると思ってんの?」


「アンタなんかに負けないもんっ‼︎」


「俺はこうして苺を姫だっこすることもできるんだぜ?
いつでも苺襲えるし♪」


はっ…! いつのまにか、倉科遥に姫だっこされてる!


「ちょ、おろしなさいよ!
助けて、愛乃!」


愛乃がいた方向を見るともう、愛乃はいなくなっていた。


「愛乃ちゃんなら、もう学校行ったぜ?
どーする? 俺らは学校サボるか?」


「アンタ、絶対バカでしょっ!
私は学校行くから、アンタだけサボりなよ!
とにかく、はやくおろしてっ‼︎」


「やーだ♪
このまま登校すっか♪」


「人見てるし…///////!
いいからおろして!」


「ちょ、騒ぐなって。
キスすんぞ? 昨日より、ふか〜いキスな」


私の身体がピタッととまる。


「えらいな、苺は♪
そーやって素直になればいーんだよ」

「うるさい…‼︎」