「ちょっと待って‼︎
まさか、ホントにキスする気⁉︎」


すぐ倉科遥の顔がそこにある。


今、こんな事思うのはおかしいと思うけど…
やっぱり、倉科遥ってかっこいい…。


私を優しく見つめる瞳が妙に色っぽい。


私…………、このままキスしても………


私も目をつぶり始めた、その時。


急に倉科遥の顔が遠ざかった。


「わ、わりぃ……。」


「うん…………。」


私、今なにしようとしてた⁉︎


キスしたら、私は救急車で運ばれて、もしかしたら死んじゃうかもしれないのに。


なんで、コイツなんかに。


「苺……、あのさ……」


「教室、帰ろっか」


「おぅ…………」


私は倉科遥と、人間3人分の間をあけて歩いた。