2人きりになってしまった、私と倉科遥。


なんでこんな事になっちゃったわけ⁉︎


「とりまきの女子達と仲良くやっとけばいいじゃん‼︎
なんで付き合ってるなんてウソ流したの⁉︎
私の事なんかほっといてよ‼︎」


「ムリだ。
俺、もう決めたから。」


「はぁ⁉︎」


「絶対俺のものにするって」


……………っ⁉︎////


「とゆーわけで、クッキーくれ」


ま、まぁ…、今日、数学教えてもらったし…。


お弁当を取り出し、フタをあける。


「おぉーーっ♪
うまそう!」


「ちょっとだけだからね?
って、なに口開けてんの?」


「食べさせて?」


………⁉︎


「な、なにいってんの‼︎
自分の手で食べなさいよっ! バカ‼︎」


「じゃあ、もう勉強教えねー」


私が勉強できないからって……!
ズルすぎる‼︎


「はい、じゃ、あーんして?」


と言って、私は倉科遥の口にクッキーを15枚つっこんだ。


「ざまぁみろ!笑」


「へめっ、よふほやっはは?(てめっ、よくもやったな?)」


あのかっこいい顔がゆがんでいる。
普段、イジワルな笑みを浮かべている顔とこの顔を比べたら、私はふきだしてしまった。


「アハハハハハハッ!
アハハッ!
ふぅ…、おなか痛い」


ようやく、倉科遥も15枚のクッキーを食べ終わったみたいだ。


「笑ったほうが可愛いじゃん」


「う、うるさいっ‼︎」


「苺の笑った顔、もっと俺に見せてくれ」


「っ//////⁉︎
もう、笑わないし‼︎ バカじゃないの⁉︎」