甘党姫のお気に入り




倉科遥とは、しゃべりたくないのに!


「教えてくださいって言ってくれたら、教えてやるけど?」


「バカじゃないの⁉︎
そんな事言うわけないじゃん!」


「ふーん、じゃあ、一問も解けなくていいんだー」


「ぇ………!
それはイヤ……だけど………。」


「じゃあ、教えてやるよ。
教えてって一言言えばいいだけじゃん」


教えてって言わないと、教えてくれないの?
イジワルーッ‼︎


でも中学校の復習、分からないままじゃマズイマズイ……。
高校の勉強ついていけないじゃん>_<


「教えられてあげても……いい…けど……」


恥ずかしさをこらえながらも、なんとかしぼりだした言葉がそれだった。


「なに、その上から目線笑
素直じゃないなぁ、苺は笑
ちゃんと言ってみ?」


「………教………えて?」


もうこれが精いっぱい。
倉科遥なんかに頼み事するなんて、どうかしてるよ、私。


倉科遥を見上げる。


倉科遥は、片腕で顔をおおっていた。


あれ、なんか倉科遥の顔……赤い?


「ずりぃよ、その顔…」


倉科遥がそうつぶやいた。
だが、私には聞こえていなかった。