甘党姫のお気に入り



キーンコーンカーンコーン…


昼休みが終わる5分前の予鈴のチャイムがなった。


私と愛乃は、食堂から教室に移動する。


私たちの教室は1-2だ。


「あぁーっ‼︎
アイツ! なんで1-2になんかにいるわけ⁉︎」


私が1-2で見つけたのは、ムカつくアイツ。


「苺、ホントに知らないの?
遥くんと同じクラスじゃん」


「あんなヤツと同じクラス⁉︎
ウソ! マジでー⁉︎」


首をガクッとする。


「苺ったら、はやくクラスメートの顔と名前、覚えなよ?」


「愛乃はもう覚えたっていうの?」


「だってクラスメートだし、当たり前でしょ?」


バカなのは私だけか。


昨日、入学式だったんだから、覚えれるはずないじゃん〜!


愛乃ったら、頭良すぎ!


はぁ、1年間も倉科遥と一緒のクラスかぁ。