「雨宮君!! ぜひバスケットボール部に入らないか!?」 7月の暑い日差しが照りつける今日。 「遠慮します!! てかいい加減諦めろよ!!」 俺、雨宮陽希は逃げていた。 熱血部長から。 「なぜだ!? 雨宮君の才能は普通じゃない!! 普通じゃないぞ!!」 俺がまるで異常みたいな言い方をしないでほしい。 なぜこんな状況にあるか。 それは数時間前に遡る。