「じゃ、うちのクラスの委員長は男鹿と佐野で決まりだな!」



ちょうど先生がそう言った時、チャイムが鳴った。




もう、ホントひどい。




何で私が委員長なんかになっちゃうんだろ…




それも男鹿くんと。




男鹿将偉(オジカショウイ)くんは、みんなの憧れ。




かっこよくて、目立ってて、友達が多くて、人気者で、バスケが上手で。



クールな時と笑った時のギャップがいいんだって。




そんな人と私は、立場が違うし。上手くやってける訳がない。





ただでさえ、私は目立つ人との関わりが下手なのに…。