「さ、佐野…?」



「うそ!?」




…………ハァ…




出たよ…



結果は私のひとり負け。




こんなことって、ある?





そんな時、




「男鹿か?」



隣の男子の輪の中からポツンと聞こえた。




「マジで!?」「男鹿くん!?」



周りの女の子の目がキラキラ輝く。




「ウソでしょ~?」



また私はため息まじりで言った。




ホント、最悪…