私は今の出来事を飲みこめず、しばらくボーっと立ち尽くしていた。





何で、私が…?





私、何かした?




そんな時、ガラッと後ろのドアが開いた。




「あ、佐野」



入って来たのは茂木くんだった。




「あ、あぁ…




茂木くん…」




私はやっと声を出して、席に座った。




「早かったんだな。」



「あ、うん!



帰りのHR終わるの早かったから」



「そっか。」




そう茂木くんが言うと、私の奥に目をつけた。




「あ、男鹿」



「よう。」





あれ?この2人知り合いなのかな…?




そんな私に気付いた男鹿くんが



「同じ中学出身なんだ」



と、ぼそっと言った。




「この前、プリントありがとな。」




「い、いえいえ!全然、大丈夫!」




そういう私の隣の席に茂木くんが座り、その隣に男鹿くんが座った。




ふぅ…




び、ビックリした…




でも…




何で男鹿くんは私なんかにキスを…?