男鹿くんの席に、わらわらと他の友達と笑いながら話している。



「ハァ…」



私達で、体育祭大丈夫かな…?




「何とかなるって。最近やっと打ち解けて来たんでしょ?」



「ま、ちょっとね。ちょっと。」



「なら大丈夫だよ。実行委員くらい。」




……………








今、なんつった?



「ちょ、ちょっと待って!



実行委員って、何それ?」




私は苦笑いをしながら言った。




晴香はそんな私に目を丸くした。



「え!?


まさかあんた知らないの!?」



………




知らないよ~…




「う、うん…」



「委員長は体育祭実行委員やるんだよ?



だから私、佐野が落ち込んでたのかと思ってたんだけど…」



「うそ~…」


「去年だって茂木くんがやってたじゃん。」



そういえば…



そ、そうだったかな…?



「たぶん…それ知らないのあんたぐらいじゃない?」



晴香は呆れたように言った。




実行委員はみんなの前で仕切らなきゃいけないし…



今年は2年だからやることもいっぱいあると思うし…



朝は早いし、集まりはほぼ毎日だし…




私には到底向いてない仕事。




私はホントに焦った。




「嘘でしょ?」



「ホントよ。まぁ、体育祭の間だけだから、何とかなるって。」




晴香は私の肩をポンと叩いて言った。





・・・・・・・?





待てよ。私が知らないってことは・・・




男鹿くんも知らないってことじゃない?




もう、ホントにヒドイ。