大好き。

「っまた驚いてるッ…」



声を掛けたのは男鹿くんだった。



またクスクスと笑う。




「もういいからっ!



何の用…?」



私は横目で男鹿くんを見た。



「今朝、ゴメンな。



報告とかプリントとか、やってくれて。」



くしゃっと髪をかいて男鹿が言った。



「いいよ別に。



もうすぐ時間だから」



私は素っ気なくそう言い、自分の席に戻ろうとした。



「おい、夏海!」



っ!!?



後ろから少し大きな声で聞こえたのは男鹿くんの声。



「はッ…はぁ!?」



一瞬固まり、やっと声が出た。



「な、何急に…



も、もうホントに戻るからっ!」



私はもう一回ツンとそっぽを向いた。早く自分の席に戻りたくてしょうがなかった。




その時、後ろからガッと大きな手で右手首を掴まれた。



「ちょっ!」



振りほどこうとするけど、全然離れない。