「案内してもらえるか?」


 彼は銃をまじまじと見つめ腰に納め言ったんです。


 馬に乗り、私の手を引きました。


 郊外の父の墓の前で彼は銃とナイフを抜き、

 そして言ったんです。



「親父、最高の女だが、

 また忘れてるぞ。

 いや、出来なかったのか」



 そう言うと彼はグリップの私の顔にナイフで切り込みを入れました。



「俺の女は顔に傷があってな。

 この親父、

 あんたの顔に傷を入れる事が出来なかったんだろう。


 親父にとっちゃ最高の女だろうからな」


 私は泣き崩れ、男は去って行きました。


 私はそれから死にもの狂いで銃を勉強しました。

 銃も人も女も、

 成長させるのは

 「一流の男」だったんですね。