ダイナマイトを持っていた男はショットガンの散弾を浴びて馬ごと花火を上げてこの世から消えたんです。


　それを見届けたあのガンマンは私にお礼を言いながらまだ銃身の熱いショットガンを持たせました。



　そして彼は私に突然の別れを告げてきました。



　これからの旅路で今の戦いの話をし、生涯の友となれると思っていた矢先の事でした。



「俺は奴等を追う。
　
　　ここはお前に任せたぞ、
　　　　
　　　勇敢なショットガン使い」


　それを聞いた瞬間私は自然と砂金の入った袋を彼に投げ渡していました。



「巨人狩りとは悪趣味ですね。

　　　　　　奴等は汚く、臭い」


　男はそれを手に取ると帽子を被り直しました。


「剥製にするつもりはないさ、

　　またどこかで会ったなら
　　
　　　　　これで一杯やろう。

　
　　　　　　　　　
　　　　色々ありがとう、友よ」




　私はね、去って行く男に本当は付いて行きたかった。

　
　一緒にタイタンズを倒して回りたかったんですよ。

　
　
　でも、私じゃ足手まといになる事は解っていたんです。

　
　だからね、私はとっておきの酒と、

　あの時のショットガン、懐中時計を用意して彼が現れるのを今でも待っているんです。



　あの「タイタンキラーズ」のリーダーをね。