私と貴方。

「中井柚希でーす。誕生日はまあいっか。」亮がパクリだと気づいたのか、こっちを向いた。やっぱ可愛いなと思い、笑顔で返して続ける。
「好きな事は写真撮影とか見るとか。趣味は撮影やな〜。て事でよろしく!」また拍手が湧く。

淡々と自己紹介されて行き、HRも終わってしまった。

「好きな事撮影なん?未希もやで♪」
と、後ろから可愛い声が。
振り向くと、髪をハニーブラウンに染めゆるく巻き下ろした子がいた。
「んーと、あ、中野未希ちゃんや!」
「そやで〜、未希って呼んで!」
「おけ!ゆず、何て呼んで貰ってもええよ!笑」
「じゃ、シンプルにゆずって呼ぶ!ってかさ、ゆず、あの箱﨑亮くんが入って来た時ガン見しすぎやで。笑」
「え、まじ?そんな見てた?笑」
「うん、目が飛び出るぐらい見てた。笑」
「だって、姿形綺麗すぎて」
「ほんまそれ、あの時はめっちゃ撮りたい!って思ったわ〜」
「やっぱそーやんな!」
と会話はかなり弾み、下校も家が近いということもあって話しながら一緒に帰った。