鏡月を二人で一本飲み干し、さらにスミノフの瓶を一本飲み干したわたしは既にかなり酔っていた。 それはもう、世界がぐるんぐるん回っていて体が勝手に傾いて肩をくんでもらわないとベンチにしっかり座ることすらできないくらいに。 わたしは気持ち悪くて吐いてしまった。 ゆたかも吐いていた。 「まじばかだね、わたしたちあはははーん」 なんて馬鹿でかい声で大笑いしていた。 「とりあえず移動するか」 酔いが若干さめつつある雄高。 「おーけーい」 まともに歩けないわたしを雄高は支えながら歩いていた。