コートを着て、マフラーをして いつもの帰り道をキノと歩く。 寂しい風景だけど キノといるとそれほど寂しくない。 夕焼けに染まる山の麓を見つめているとキノが遮るように目を合わせた。 「もうすぐ三年生だ」 「だねー」 キノはマフラーに口元を埋めながらモゴモゴと話した。 「寂しい?」 「別に?」 「タカは、俺がいなくなったら寂しい?」 「えー」 「なにその反応」 寂しいって、別にクラス替えがあるわけでもないのに。 今する話?それは。