「え、ええエリちゃん、なんで」
「なんでって歩いてたら追い付いちゃったんだよ」
「あ、ああ!そっか!」
愛想笑いしながら、私は白目を向きそうな勢いでショックを受けていた。
私の計画はなぜこうもいつもうまく行かないんだろう。
心なしか田中くんも私と同じような苦々しい顔をしていた。
ああ、やっぱり告白するつもりだったんだ。
私たちがあんまり遅いから告白する間もなく追い付いたと…
ごめんなさい田中くん…
「じゃあ4人で行きますか」
「俺はいいけど、」
「…うん」
「…いいよ」
約二名沈んだ面持ちで歩き始めた。
仕方ない。次にチャンスがあるときになんとか…
すると、つんつんと肩をつつかれた気がして振り向くとアザミくんが私の耳に口を寄せて、ぼそっと呟いた。
「話、肝試し終わったら便所の裏で聞く。
人いたら話しにくいことなんだろ」
「う、うん、ありがとう」
思わぬ好機に笑みがこぼれた。
よかった。
アザミくんはちゃんと勘づいてくれたのだろうか。キノのことだって。
さすがはアザミくん。
改めて尊敬の眼差しを送ることにした。

