【完】宝探し―世界で一番愛しい人は―

手を怪我したら悪いので片手でズダンズダンとニンジンを切ってエリちゃんに見せたら、「でかい!いいね!」と言われ採用されたニンジンは鍋に入れられた。

カレーは具材切って鍋入れて終了だから簡単でいいことだ。


私は使った包丁を洗って一休み。


ちらっとキノの班を覗いてみる。

お、真面目にやってるじゃないか。

鍋をぐるぐる混ぜているキノを班人たちが見ていた。

「木野くんもう混ぜなくていいよ」


「けど楽しい、混ぜるの」

「もう混ざりすぎてじゃがいもぼろぼろだからいいよ」


「けど、」


「もういいよ」



…キノ…

楽しかったんだね鍋をまぜまぜするのが。
吉田さんはしっかりしてるから甘やかさない。

このキャンプで吉田さんに影響されてキノもしっかりした人間になるかもしれないな。


先生と親が炊いたご飯が出来たらようやく晩御飯。


ようやくっていってもまだ5時ぐらいで暗くはない。

だけど昼よりだいぶ寒くなった。


「げほっ、けほ」


「フユ、風邪か?」


「んー、平気だよ、ごめんねマスク持ってきたらよかった」


「ちゃんと寝て休めよ」


「うん、ありがとう」