「今は、好きだよ。キノのこと」
「やっぱり付き合ってみると発見ってあるんだねぇ」
「変人なとこばかり発見したけど」
「だけど仲良くて羨ましいなー」
「嫉妬するー」
エリちゃんが私に倒れこんできて肩に重みがかかる。
周りからは、そう見られているんだ。
恥ずかしくてうーんと唸りながら膝を抱えた。
それから色んな話をして、時間も忘れて盛り上がっていたらあっという間に休憩時間は終わった。
「また夜話そうねー」
「あ、そういえば今日夕飯のあとってあれだよね」
「あれ?」
麻美ちゃんと友紀子ちゃんが一緒に口をそろえて答えてくれた。
「「肝試し!!」」
「肝試し?秋なのに?」
「肝を試すのに夏も秋も関係ないよフーちゃん!」
「班で男女ペアになって行くんだよねぇ、高橋さんアザミくんといいなぁ…」
「あ、はは、」
一瞬変わろうかと言いそうになったが口を閉じた。
今日のこのキャンプで必ずキノについて聞くって決めたのに忘れかけていた。
それもそのはず、班行動ばかりで二人で居る機会なんてあまりないからだ。
だから、この肝試しは絶好のチャンスだ!
「じゃあ、ウチラ班違うからまたねー」
「うん、私たちも行こっか」
テントから出ると私とエリちゃんは落ち葉を踏みながら調理する場所まで足を運んだ。
そこではすでに作り始めている班もいて、私たちは遅れてきたことに気づいた。

