【完】宝探し―世界で一番愛しい人は―



ヒロちゃん
変わったね。


少し曲がったんじゃない?

まあ、色々あったもんね。

ヒロちゃんの想い
いつか届くといいね。


嘘じゃないよ。



「あ、そういや、今日夜親が遅くなるからコンビニで夕飯買ってかなきゃなんないんだった」


「へー」



ヒロちゃんのおうちの人相変わらず忙しいんだね。

さすがにもう私は頼られない年齢だもんね
中2でも大概だけど。



「私作ってやろーか?」


「遠慮しとく」


「いいじゃんか、ヒロちゃん好きなものなんでも作ってあげるよ?カレーとか」

「だってエリカ人参でかいし
辛いし」



まだ根に持ってたの!?

やなことばっかり覚えられてるな私



「大丈夫だから。

今回はヒロちゃんの好みに作るって

人参入れないし、甘くするよ」


あの頃みたいに

今は嫌な気持ちじゃないから。
ヒロちゃんがフーちゃんのこと好きなこと

あったかい気持ちで見守れるし。

付き合う可能性が低いからというのも一理ありますが
まあまあまあ



「…人参入れない?」


「入れない入れない」


「辛くしない?」


「しないしない」


「じゃあ、……作ってよ」


また
ヒロちゃんは笑った。