「仕方なかったんだ!!!!!」



「"仕方なかった"てなに!?


私の気持ちはそんな半端気持ちじゃないわっ


ずっと忘れられなかった!!!!!



貴方に婚約者がいるのはわかってる!!



けどずっと心の中に貴方がいたのっ!!」



「…………っ……」



彼は涙を流す



私の顔も涙でぐちゃぐちゃだ



でもそんなの気にしないで続ける




「私の気持ちをバカにしないでっ!!!!!


貴方を忘れようと必死だった!!!!!


それなのになんでっ!!!!!



今更現れるのよっ!!!!!


貴方には婚約者がいるでしょ!?



私を忘れてよっ!!!!!」




一気に捲し立てた言葉に




「ごめん……」




彼は一言だけそう言った




「なんで謝るの!?」



「俺だってお前を忘れたことなんてなかった」




「……っ……」




初めて聞かされる彼の気持ち