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翌日、俺はなるべく早めに学校へ向かった。


室田麗子はいつも早く学校に来てるって言ってたことを思い出したから。


早めに行って、また改めて昨日のキスの事謝りたかった。


そして、勇気が出れば告白も、してしまおうと考えてた。



人気のない生徒玄関は、いつも賑わっているので不気味ささえ感じる。


静かすぎる廊下には、ただ一人、俺の足音だけが響く。



1年3組の扉を開ける。


案の定、真顔のあの子がいる。


真剣な顔で黒板を綺麗にしてる。



「あら、黒谷くん。おはよう」



俺に気付いた彼女は、優しい雰囲気で、俺に笑いかけてくれる。


相変わらず少し強気な口調で、俺は調子を狂わせずにすむ。



「おはよ。……室田」



室田に挨拶をした今から『今日』が始まったようなものだ。






そして『今日』はきっと、俺にとって最高か最悪、どちらかの日になる。