一階の部屋全て見てみたけど、やっぱり親は住んでないみたいだ。
後で室田麗子をベッドに眠らせたら二階も探ってみよう。
一階の奥の方にある部屋……寝室を発見し、室田麗子をベッドに寝かせる。
「……ん…っ」
途中で室田麗子が起きそうになったので焦った。
聞いたことのない甘めの声を聞いた途端に俺の心臓が高鳴っていて、
心臓の音で室田麗子を起こしてしまいそうになって緊張感は倍増。
「………うっわー……」
背負ってるときは見えなかったけど、こうやって正面から見る寝顔。
整った顔立ちはやっぱ綺麗でしかなくて。
気付いたら頬を触ってる俺。
俺はいつ変態になったんだ?
頬をなんとなく撫でてみると、気持ち良さそうに室田麗子が笑う。
……………あああああ!!!
駄目だ、駄目だ、なにやってんだ俺!
いくら可愛いからってこんなこと許されねぇだろ!!!
片想い野郎の分際で彼氏気取ってんじゃねぇよ俺ぇ!!
俺は心を落ち着かせるために一旦寝室を出る。
