.+゚素条side゚+.
俺がキスをすると室田麗子は俺に抱きついてきた。
なっ………おいっ………ちょっ!
抱きついてきた室田麗子はぐったりとしていた。
眠ってるわけでもなさそうだな………?
息をしてるか、冗談で確かめてみたら……………。
息、してない…………!?!?!?
俺は急いで彼女をつれて病院へ向かった。
室田麗子の診察が終わったようで、
看護師が部屋の外で待っていた俺を呼んでくれた。
「ただの気絶ですね。放っとけばそのうち目を覚ましますよ」
診察を担当した医者から大したことはない、という風に言われた。
「え?気絶って………」
「何か強い衝撃でも当たったんじゃないでしょうか」
強い衝撃………………。
彼女の頭を鈍器で殴るなんてことはしていないけど…………。
「先生、その強い衝撃とは打撲のようなものだけですか」
「いや、物理的、つまりは打撲などの体に害を与える衝撃も含むけれど、気持ちの面での衝撃、驚きなどが原因というケースも希にあります。
あ、ちなみに彼女は死んでないので息してます」
そうか………………。
室田麗子はファーストキスだったと考えるのが1番自然だ。
二回目だったとしたら気絶するほど衝撃的ではないはず。
俺のキスで気絶するほど男に免疫がないのだろう。
なんて…………なんて可愛い純情箱入り真顔小娘なんだ!