「さっ、じゃあ昨日の続きやるわよ!」
「程々にな?昨日の帰り、寝たお前を運ぶの大変だったんだから」
「あ、あら、ごめんなさい。気を付けるわ」
そんなこんなで昨日終わったところのシーンからスタート。
「『じゃあ、土地の主は……』」
「『王、貴方でございます』」
昨日のように、俺を見つめるまっすぐな瞳。
でもそれもすべて、俺は受け入れるよ。
好きだから。
「『一瞬で終わらせよう。そして、この城から脱け出せた暁には』」
室田麗子の手をとり、その手にそっと口づけ。
「『我が妃になってくれるか、シンデレラ』」
演技じゃなく、本当に顔を赤くするシンデレラ。
「『えぇ、勿論ですわ!』」
とびきりの笑顔で言ってきたから。
「ねぇ、ここどうする?キスのところー………」
キスのフリのことで相談しようとした室田麗子の口を塞ぐ。
一瞬だけ。
