練習を再開しようとしたときには、
下校時間を知らせるチャイムが校内校外構わず響いた。
このチャイムは部活動終了を知らせるものであり、
帰宅部の俺らは普段聞かないチャイムだった。
ま、いつも放課後残ってるって言っても、この時間にはもう帰ってたしな。
俺はいつものように室田麗子を家へ送るのだ。
もう、習慣付いてしまったらしい。
「今日は歩き?それともバス?」
室田麗子の家まではどちらでも可能なのだが、
今日はいつもと違うバスを選んでほしかった。
多分、特に理由はないと思うのだが、なんとなく、
バスの方が俺の希望ではあった。
その希望が叶った。
「じゃあ、今日はバスにしましょ」
少しいたずらな笑みを浮かべて、彼女は今日も俺に笑いかけた。
